赤い鳥02.05 大正8年(1919)5月
目次
「赤い鳥」五月号(第二巻第五号)
青い雨(表紙、石版刷) 清水良雄
西洋撫子(口絵、原色版) 清水良雄
かなりや(作曲) 成田為三
舌切雀(創作童謡) (2-3) 北原白秋
一本足の兵隊(童話) (4-13) 鈴木三重吉
唐傘のお土産(童話) (14-19) 江口渙
あしのうら(創作童謡) (20-21) 西條八十
白い鳥の話(童話) (22-27) 久保田万太郎
草木大合戦(童話) (28-33) 柚利淳一
子狐(童話) (34-35) 三宅周太郎
耳長按摩(入選創作童謡) (28-33) 北原白秋選
浅川春村 川上すみを
永井青果 児玉善遠 白井吉之助 森屋順
耳長按摩(入選創作童謡) (38-41) 岸隆子 杉浦冷石 御手洗清 成田青穂 児玉角郎 稲熊桜陰 岩瀬英之助 田中白蝶 海野厚一 大野みつじ
小栗鼠(推奨創作童謡) (36) 児玉善遠
夕焼小焼(推奨創作童謡) (37) 山本康雄
七面鳥の踊(童話) (38-41) 鈴木三重吉
一郎次二郎次三郎次(童話) (42-47) 菊池寛
お玉杓子(創作童謡) (48) 小山内薫
女王さま(創作童謡) (49) 北原章子
源氏の旗あげ(童話) (50-55) 小島政二郎
お恒の方(童話) (56-61) 森田草平
物臭太郎(創作童謡) (62-63) 北原白秋
運動場(入選綴方) (64-71) 鈴木三重吉選
高田英之助 津田あやめ 城戸久 飯塚文雄 仲石つね 新原義雄 石井登美子 五味重郎 荻原浅男 宮崎敏郎 金澤佐市 藤田道雄 名手良一 柏? 北川勲 川崎清勝 深井吉之助 林えつ 畔柳つぎ 寺田かをる 磯部満治 真下松子
韮の虫(入選自作童謡) (66-69) 北原白秋選
小原たけし 久保澄雄 白江好郎 平田白朗 中村敬子 田端白羊
少年少女(72-74) 通信(75-79)
地方童謡(76-79) 社告(80)
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[出典]:出典元と思われる話。
[同話]:同じ話ではあるが、出典元かどうかはわからない。
[類話]:プロットやモチーフが似ている話。民話の場合、各国に類似する話が多数ある。
赤い鳥02.05p4-13童話『一本足の兵隊』鈴木三重吉
鈴木三重吉童話全集03.07『一本足の兵隊』(デンマーク、アンデルセン作)
アンデルセン童話集『一本足の兵隊』
外部リンク
[出典]:
THE STEADFAST TIN-SOLDIER
外部リンク
THE Yellow Fairy Book EDITED BY ANDREW LANG
注:三重吉はアンデルセン童話集からではなく、アンドルー・ラングのThe Yellow Fairy Book から訳したものと思われる。
[備考]:
赤い鳥03.01p75『通信』
5月号青い雨の表紙やカーネイションの口絵には私の好きな五月の気分がすつきり現はれてゐるので、殊のほか嬉しく存じました。清水先生に篤くお礼を申上げます。鈴木先生の「一本足の兵隊」を読んで私は中学三年の時分にリーダーで
Tin Soldier
を読んだときのことを思ひ返しました。西條先生の「あしのうら」からは本当にいゝ感じを与へられました。私は三度も繰り返して読みました。かうして卒業試験に疲れてゐる私は、また新しい力を得てノートに向ひます。すべて「赤い鳥」に対して溢れるほどのお礼を申し上げるのに躊躇いたしません。(京都同志社、酒井義一)
赤い鳥02.05p14-19童話『唐傘のお土産』江口渙
赤い鳥02.06p44-47童話『唐傘のお土産』江口渙
[類話]:
蝋燭喰(軽口浮瓢箪) 外部リンク
のどぼとけ:漫画と落語 久世勇三 著 霞亭会 大正5
日本昔話通観1106『ろうそく騒動』小澤俊夫
稲田 浩二 同朋舎出版
[参考]:
赤い鳥02.01『唐傘』p30-35[下段](童話) 徳田秋聲
赤い鳥02.05p22-27童話『白い鳥の話』久保田万太郎
赤い鳥02.06p50-55童話『白い鳥の話』久保田万太郎
赤い鳥03.01p52-55童話『白い鳥の話』久保田万太郎
[出典]:
THE SIX SWANS
外部リンク
THE Yellow Fairy Book EDITED BY ANDREW LANG
[同話]:
グリム金田54『六羽の白鳥』49
[類話]:
Type
451 兄たちを探す娘。12人の兄弟は、烏に変えられる。
グリム金田011『十二人の兄弟』9
グリム金田028『七羽のからす』25
七羽烏 新御伽草子 巌谷小波
著 博文館 明25 外部リンク
日本昔話通観0179『白鳥の兄たち』小澤俊夫 稲田 浩二 同朋舎出版
[同話]:
草木太平記 外部リンク
御伽草紙 藤井乙男 校 有朋堂書店 大正15
草木太平記 外部リンク
日本童話宝玉集. 下巻 楠山正雄 編 富山房 大正10-11
赤い鳥02.05p34-35童話『子狐』三宅周太郎
注:「子狐」は赤い鳥では、三宅周太郎の作品になっていますが、鈴木三重吉童話全集には、三重吉の作品として掲載されています。
[出典]:
野干の手柄 The Cub's Triumph. 外部リンク
日本昔噺第12号 Kate James(Mrs.T.H. James)明治19年(1886)
[日本昔噺第12号の出典]:
Der bestrafte Verrath des Tanuki
外部リンク
Japanische Märchen und Sagen
David Brauns 1885
注:この話は2つの話から構成されている。
A.
日本昔話通観586『狐と狸の売りあい』
1.狐と狸が共謀し、狐が人間に化け、そら死にした狸を人間に売ってごちそうを買う。
2.狸が夜のまに逃げ帰り、二人でごちそうを食う。
3.つぎに狸が人間に化け、そら死にした狐を人間に売ってごちそうを買う。
4.人間は、今度は逃がさない、と狐をしばり、狐は殺されて食べられる。
<注>狸が裏切り、人間に「狐はそら死にする」と密告し、狸もそのあと食糧に困る、とする。
日本昔話名彙p149-150智慧のはたらき『狐と狢』 外部リンク
狐の魚売り 広島県 フジパン 民話の部屋 外部リンク
B.
日本昔話通観556『化けくらべ』 小澤俊夫 稲田 浩二 同朋舎出版
1.狐と狸が化けくらべをし、狐がぼた餅に化け、狸がそれを食おうとして負ける。
2.狸が狐に、大名行列に化ける、と予告すると、狐はやってきた大名行列に声をかけ、無礼討ちにあう。
日本昔話名彙p149智慧のはたらき『化けくらべ』 外部リンク
古典落語『質屋の蔵』の 「枕」部分
2022.6.4更新
赤い鳥02.05p38-41童話『七面鳥の踊』鈴木三重吉
鈴木三重吉童話全集03.16『七面鳥の踊』(北米土人)
[同話]:
The Rabbit and The Turkeys. 外部リンク
The Cegiha language : [the speech of the Omaha and Ponka tribes of the Siouan linguistic family of North American Indians] by Dorsey, James Owen
[類話]:
赤い鳥01.01p14-17童話『大いたち』鈴木三重吉
The Orphan and The Turkeys 外部リンク
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赤い鳥02.05p42-47童話『一郎次二郎次三郎次』菊池寛
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赤い鳥02.04p42-47童話『源氏の旗あげ』小島政二郎
赤い鳥02.05p50-55童話『源氏の旗あげ』小島政二郎
赤い鳥02.06p24-27童話『源氏の旗あげ』小島政二郎
赤い鳥03.01p28-33童話『源氏の旗あげ』小島政二郎
赤い鳥03.02p48-51童話『源氏の旗あげ』小島政次郎
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赤い鳥02.03p41-47童話『お恒の方』森田草平
赤い鳥02.04p58-63童話『お恒の方』森田草平
赤い鳥02.05p56-61童話『お恒の方』森田草平