2022年6月14日火曜日

赤い鳥第4巻第2号

赤い鳥04.02 大正9年(1920)2月1日発行 大正9年(1920)1月3日印刷納本
目次

  「赤い鳥」二月号(第四巻第二号)
 雪すべり(表紙、石版) 清水良雄
 かなりや(口絵、水絵) 清水良雄
 自由画(口絵、写真) 山本鼎選
山の母(曲譜) 山田耕筰
かやの実(童謡) (2) 北原白秋
金糸鳥物語(童話) (4) 鈴木三重吉
海賊船(童話) (14) 小島政二郎
夕暮(童謡) (18) 柳澤健
星の子(童話) (20) 本間久雄
指輪の王子(童話) (26) 久保田万太郎
小さな摩以亜(童話) (30) 鈴木三重吉

 小豆の兵隊(入選童謡) (30) 北原白秋選
 武田雪夫 堀井増次郎
 岡澤昭子 川田吉衛
 中山次二 竹村かづを
 池田格次郎 納谷三千男
 黒津敏行 牛田嫩花
 近藤九葉 千葉青花
 五味梨雪
 
 奈々ちやん(入選童話) (38) 藤浪音よ
 子供を叱つた家(推奨童謡) (40) 桑名晴葉
 耳のかけつこ(推奨童謡) (41) 野村清三
いたづら人形の冒険(童話) (42) 佐藤春夫
女王様の馬(童話) (48) 茅野蕭々
春の日(童謡) (52) 西條八十
あひる(童話) (54) 久米正雄
赤い盾、黒い縦(歴史童話) (60) 鈴木三重吉
お靴の中に(童謡) (64) 北原白秋

 鼠の芸当(模範綴方) (66) 鈴木三重吉選
 赤羽満雄 堀喬子
 的場義一 倉橋すゞ子
 近藤治雄 鈴木きよ
 福田源一郎 森田朝子
 古川綾子 小野吉太郎
 向井羊吉 山口薫
 佐々木きみ
 
 子供の汽車(少年入選童謡) (68) 北原白秋選
 友野代三 早川午佐久
 永田金三 渡邊四郎
 兼谷愛 円城寺幸世
 狩野政治郎 原田勝
 岩佐東一郎
 
 地方童謡、遊戯、綴方研究 (74)
さし絵、飾り絵 清水良雄
------------

それぞれの話の出典・同話・類話・参照
 
凡例:
[出典]:出典元と思われる話。
[同話]:同じ話ではあるが、出典元かどうかはわからない。
[類話]:プロットやモチーフが似ている話。民話の場合、各国に類似する話が多数ある。
[参照]:モチーフの一部やプロットの一部、題名が似ているなど。
 
「鈴木三重吉童話全集」の付言にはそれぞれの話の国名が書かれている。それを( )内に表記した。しかし実際の国名と合わないこともある。
------------

赤い鳥04.01p04-13長編童話『金糸鳥物語』鈴木三重吉
赤い鳥04.02p04-13長編童話『金糸鳥物語』鈴木三重吉
赤い鳥04.03p38-47長編童話『金糸鳥物語』鈴木三重吉
赤い鳥04.04p28-33長編童話『金糸鳥物語』鈴木三重吉
赤い鳥04.05p74-77長編童話『金糸鳥物語』鈴木三重吉
童話全集03.38『かなりや物語』(フランス)

------------

赤い鳥04.02p14-17童話『海賊船』小島政二郎

出典:古今著聞集 巻第十二 偸盜 第十九
435 正上座といふ弓の上手 外部リンク
橘成季 著[他] 有朋堂書店 大正11
------------

赤い鳥03.06p18-21童話『星の子』本間久雄
赤い鳥04.02p20-25童話『星の子』本間久雄

出典:The Star-Child 外部リンク
A HOUSE OF POMEGRANATES BY OSCAR WILDE.

参考文献:赤い鳥事典p293『オスカー・ワイルドと"The Star-Child"』『「星の子供」から「星の子」へ』
------------

赤い鳥03.03p11-15『指輪の王子』(童話)久保田万太郎
赤い鳥03.04p24-29『指輪の王子』(童話)久保田万太郎
赤い鳥03.05p54-59『指輪の王子』(童話)久保田万太郎
赤い鳥04.02p26-29『指輪の王子』(童話)久保田万太郎
赤い鳥04.03p26-29『指輪の王子』(童話)久保田万太郎
------------

赤い鳥03.05p26-35童話『摩以亜物語』鈴木三重吉
赤い鳥03.06p28-35童話『摩以亜物語』鈴木三重吉
赤い鳥04.02p30-37童話『小さな摩以亜』鈴木三重吉
鈴木三重吉童話全集02.40『マイアの冒険』(デンマーク、アンデルセン作)
アンデルセン童話集『マイアの冒険』 外部リンク
鈴木三重吉 訳   清水良雄 絵   アルス  昭和2(1927)

注:この話はアンデルセンの「Thumbelina」の翻訳ではなく、アンドルー・ラングの「THE STRANGE ADVENTURES OF LITTLE MAIA」の翻訳である。
------------

赤い鳥04.02p42-47童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥04.03p58-63童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥04.04p36-43童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥04.05p42-49童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥04.06p42-49童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥05.01p52-59童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥05.02p42-49童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫
赤い鳥05.03p46-53童話『いたづら人形の冒険』佐藤春夫

出典:PINOCCHIO 外部リンク
Carlo Collodi
------------

赤い鳥04.02p54-59童話『あひる』久米正雄
鈴木三重吉童話全集01.17『あひるの王子』(フランス)

注:「あひる」は赤い鳥では、久米正雄の翻訳になっていますが、鈴木三重吉童話全集には、三重吉の作品として掲載されています。

出典: DRAKESTAIL (Contes of Ch. Marelles. )  外部リンク
The Red Fairy Book Edited by Andrew Lang

Bout-d’-Canard 外部リンク
Affenschwanz et Cetera
by Charles Marelle 1888

Type715 (Demi-coq 半分のオンドリ) 半分のオンドリは、ウマ、雄ウシ、etc.とともに置かれる。動物たちは、半分のひよこを助ける(クマ、オオカミ、etc)に食われる。

スペイン民話集73『半分ひよこ』
フランス民話集37『小さな雄鶏』

類話:THE HALF-CHICK  外部リンク
THE GREEN FAIRY BOOK By Various Edited by Andrew Lang

注:ラングのThe Red Fairy Book の中から、長編は「THE ENCHANTED CANARY(金糸鳥物語)」。短編は「DRAKESTAIL(あひる)」が翻訳されています。これは、ラングのThe Olive Fairy Book の中から、長編は「THE STRANGE ADVENTURES OF LITTLE MAIA(摩以亜物語)」。短編は「DIAMOND CUT DIAMOND(泥棒)」が翻訳されているのとパターンが同じです。 よって、「あひる」が三重吉の翻訳とするならば、「泥棒」も三重吉の翻訳の可能性が考えられます。