赤い鳥05.02 大正9年(1920)8月1日発行 7月5日印刷納本
目次
「赤い鳥」八月号(第五巻第二号)
ほたる(表紙、石版) 清水良雄
指の蝋燭(口絵、水絵) 清水良雄
推奨自由画(口絵、網版) 山本鼎選
かりうど 松野雪子
朝鮮人 松下きくえ
玩具の舟(曲譜) 成田為三
象と芥子人形(推奨曲譜) 渡邉健次郎
電信柱の帽子(童謡) (2) 西條八十
赤いか、青いか(童話) (4) 鈴木三重吉
一房の葡萄(童話) (16) 有島武郎
海と少年(童話) (26) 加能作次郎
金の毬(童話) (34) 樋口やす子
いたづら人形(童話) (42) 佐藤春夫
白い卵(入選童謡) (42) 北原白秋選
てんとう虫(推奨童謡) (50) 都築益世
蟇口(推奨童謡) (50) 藤井東洋男
山火事(推奨童謡) (51) 佐藤信雄
ほとゝぎすの昇天(童話) (52) 中村星湖
馬の国(童話) (62) 野上豊一郎
腰抜武士(童話) (68) 小島政二郎
大鈴小鈴(歴史童話) (74) 鈴木三重吉
仲よし小よし(童謡) (84) 西條八十
わらび取り(模範綴方) (86) 鈴木三重吉選
山の子猿(自作童謡) (93) 北原白秋選
特選図書購読会 (98)
さし絵、かざり絵 清水良雄 小笠原寛三 深澤省三
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[出典]:出典元と思われる話。
[同話]:同じ話ではあるが、出典元かどうかはわからない。
[類話]:プロットやモチーフが似ている話。民話の場合、各国に類似する話が多数ある。
「鈴木三重吉童話全集」の付言にはそれぞれの話の国名が書かれている。それを( )内に表記した。しかし実際の国名と合わないこともある。
赤い鳥05.02p4-15童話『赤いか、青いか』鈴木三重吉
鈴木三重吉童話全集03.05『おぢいさんと小人』(デンマーク) 外部リンク
出典:
I Know what I Have Learned (From the Danish.) 外部リンク
THE PINK FAIRY BOOK By Various Edited by Andrew Lang
類話:
赤い鳥03.01p26-27童話『おぢいさんと三人の婿』樋口やす子
鈴木三重吉童話全集04.31『おぢいさんと三人のむこ』(ロシア)
The Sun, The Moon and Crow Crowson 外部リンク
Russian Folk-Tales by Alexander Nikolaevich Afanasyev,
translated from the Russian, with introduction and notes, by Leonard A. Magnus.
鈴木三重吉童話全集02.13『金のまり』(北米土人) 外部リンク
出典:
THE LION AND THE CAT 外部リンク
[Adapted from North American Indian Legends.]
THE BROWN FAIRY BOOK Edited by Andrew Lang
With Numerous Illustrations by H. J. Ford
LONGMANS, GREEN, AND CO. 1904
赤い鳥05.02p68-73童話『腰抜武士』小島政二郎
赤い鳥05.03p56-58童話『腰抜武士』小島政二郎
新しい童話 第2偏 支那船 腰抜武士 外部リンク
小島政二郎,久米正雄 著 春陽堂 大正10
注:「新しい童話」の序に次のようにあります。
「腰抜武士」は西鶴の有名な「武道傳來記」のうち、巻の六第三「毒酒を受太刀の身」から筋を借りている。 外部リンク
出典:
武道伝来記 六巻第三 毒酒を請太刀の身 外部リンク
井原西鶴 萬屋清兵衛・岡田三郎右衛門 貞享4[1687] 貞享四年卯初夏
注:「腰抜武士」と「毒酒を請太刀の身」は、ほぼ同じ内容ですが、部分部分に違いはあります。例えば、若殿の御前で熊井五助が弓の技を披露する場面では、腰抜武士では、「矢は一本しか許されません。ところが、熊井は物の見事にその的の真ん中を射抜きました。」となっていますが、原典では、「三手の矢五本当り殊更手前見事なるに列座驚き入。」となっています。(弓道では、一手で二本の矢を持つので、三手なので六本の矢を射て五本当たったということになります。)